「スゴイ!」のちから~私と在宅仕事~
私の原動力は妹2人が言ってくれる「お姉ちゃんスゴイ!」でした。
4姉妹、当然ながらそれぞれ性格が違いまして
おしゃべりでしっかり者の姉
無口で無愛想な私
甘えたで素直な妹
明るくて空気を読みすぎる妹
一言で説明するとこんな感じでしょうか。
何故だか分からない。しかし、妹2人はいつでも私にスゴイと言いました。
小中と当然学校が同じなので私を知っている先生もいるのですが、先生から私のことを褒められると「やっぱりお姉ちゃんはスゴイ!」
分からないことを他人に聞くのが嫌だから、説明を聞き漏らさないようにしてそれを実践している、それが真面目であるという評価になっているだけです。
絵を描いてあげたり、美術の宿題に助言してあげると「お姉ちゃんはスゴイ!」
単に他に趣味もなかったので絵を描いてそれが好きになっただけです。
少し難しい漢字を教えてあげると「スゴイ!こんな漢字知ってるんだ!」
単に漢和辞典を眺めるのが好きで何となく覚えただけです。
こんな風に小さいことでも何でもスゴイ!と言ってくれました。
それが心地よく、とても嬉しかったんですね。
私の目標が「妹たちの憧れる人間であり続けること」になりました。
短大の頃、アパレルショップで働いたことがありました。
未だに無謀だったと思います。
無口で愛想がない、さらにコミュニケーション能力が欠落している私がアパレルショップ。
しばらくの間、母と姉が心配していたのを覚えています。
先輩がたのコイツ大丈夫か?って目も痛かった。
人間、変わる気があれば変わるもので1ヶ月程で楽しいと思いました。
先輩の私を見る目も変わってきました。
そんな頃、「お姉さんの着ている服が欲しいから、今着ているもの全部買う!」って言われました。
その後、「全身コーディネートして欲しい」と言われ、そのお客様が後日来たとき「友達に褒められた!」と嬉しそうに教えてくれました。
嬉しかったですねー。
お客様からのお褒めの言葉は、妹たちの言うスゴイと同じ力を持っています。
そこで私の目標は「誰かに憧れられる人間になる」になりました。
短大を卒業して、就職したのは楽天などに出店しているネットショッピング関連の会社でした。
私が任されたのは楽天のショップのデザイン等でした。
自分がバナーを作ったり、メルマガを送って売れたとき嬉しかったですね。
例えば無名ブランドの1万円のバッグがあったとします。
情報は写真数点と商品名・サイズのみ
果たして買うでしょうか?デザインがよほど好みでないと、きっと買わないですよね。
バッグをモデルが持っている写真、詳細な説明と画像などを加えてやっと興味を持ってもらえると思います。
それが私の仕事です。
大げさな言い方をすれば、売れない商品に魔法をかける感じです。
その魔法をかける作業に私は魅せられました。
結婚・出産で退職し、息子を産んだ後、ふと仕事をしていた頃を思い返しました。
辛いことも多かったけど、8割は楽しかったんですよね。
もう一度やりたいと思い、ネットの商売だから在宅でも出来るはず!と空いた時間で探しました。
初めて在宅で仕事をしたのは、某SOHO募集サイトで見つけた商品登録でした。
もっと出来ることを増やしたい、どこから仕事に繋がるか分からないと思い、最初の頃は何でもやりました。
商品ページを作る仕事。商品説明文を作る仕事。ライターの仕事。データ入力…自分に出来ることは何でもやる、何でも屋です。
バナーのコンペにも応募しました。
そのほとんどがネットショップに関係するお仕事。
この期間約1年。
家事育児と両立しつつ、子供たちが寝ている時間に。
大変なことも多かったのですが、もう一度売れない商品に魔法をかける仕事がしたいという思いだけで働き続けました。
そして昨年10月、金銭面の問題で息子を保育園に入れる決意をしました。
在宅のお金だけでは不十分だし、そろそろ潮時かなーと思った昨年末、ある企業さんに運良く拾われました。
ネットショップの運営をやってみないか、と。
ついに来た!と二つ返事で受けました。
そこからはトントン拍子に、バナーコンペに応募した企業さんに、ショップのリニューアルをお願いされました。
で、現在に至る。
ネットショップを運営している会社に就職すれば、今と同じことが出来るのかもしれない。
だけど在宅にしがみつき続ける理由は、たくさんのショップ・サイトに魔法をかけたいという気持ちがあるのでしょう。
売れない商品が売れるような魔法を。冴えないサイトが輝ける魔法を。
根本は変わっていません。
売れない商品が売れるようになるってことは、スゴイ!と褒められるのと同じ意味だと思っています。
誰かにスゴイ!と言って憧れられたい。
もっともっと色んなことがしたい。
面白そうな仕事は何でもやってみたい。
これが私の在宅仕事をし続ける理由です。