幸せ中毒の話
金曜日ね、中学校の同級生と道端で会ったんですよ。
別に仲良くもなかったけど「ちょっとお茶でも」って言われて目の前にあったカフェに入ったわけです。
ねずみ講のお誘いか?とドキドキしながらついて行ったんですが、違った。
スッゲー愚痴聞かされた。
もう誰でも良いから知り合いに愚痴言いたい気分だったのかもしれません。
「りつちゃんは結婚して子供もいて良いなー。私なんて付き合う男はどうしようもない人ばっかりで仕事も続かないし、私も幸せになりたい。幸せにしてくれる男が欲しい」
ってことを色んな言葉に変え延々語り続けます。
話聞きながらハッピーマニア思い出したよ。
お前はシゲタかと思った。
しかし私はフクちゃんばりの良いツッコミを入れる自信がなかったので、ふんふんと聞いていました。
彼女のワンマンショーは30分程続き、ほぼ私は喋らず解散。
何だかモヤっとしたものを抱えつつ、帰宅しました。
で、昨日フッとちょっと前に見た番組で神田うのが言っていた言葉を思い出したんです。
結婚生活を長く続ける秘訣を聞かれた時、神田うのはこう答えました。
「1人で幸せになれない人は、2人でも幸せになれない。心が自立していること、両方が自立していることが大事」
確かこんなようなこと。
名言じゃないですか?テレビに向かって拍手したよ私は。
きっとね、同級生は結婚しても幸せになれないと思うのね。
だって相手が幸せにしてくれることばっかり願ってるから。
幸せにして欲しいって願ってちゃダメなんだよ。
結婚相手って幸せにしてくれるアイテムじゃないから。
もちろん子供も。
どっちかというと幸せに”見せる”アイテムって言う方がしっくりくる。
結婚して子供がいる人が幸せそうに見えるのは、自分が結婚したいと思っていて、これが幸せだと思ってるからそう見えるだけ。
でも結婚相手と子供が揃っただけでは、幸せそうに見えるだけで、簡単に幸せにはなれないんだよ。
幸せアイテムを揃えるだけではダメ。
幸せって中毒性が高いから、追い求めるともっともっとって思ってしまうんだよ。
「違う!私は結婚して子供を産んだら幸せになれる!」って思った人もいるかもしれないけど、きっとそれは違うよ。
アイテムを揃えるのに躍起になってる人は、揃えたらまた次の幸せアイテムを追い求めるよ。
結婚子供の次は家?お金?あとは子供が良い学校に入ったりとか?
幸せに見せるだけが自分の幸せなら良いけど、本当にその人生楽しい?
相手に求めるだけの幸せって楽しい?
心の余裕と心の自立って本当に大事だよね。
これってきっと子育てでもそうだよね。
「こういう子に育って欲しい。こういう子になれば幸せなのに」って求めすぎない方が幸せだよ多分。精神衛生上も良い気がする。
私もまだまだですが、心に余裕のある人間になりたいです。